■小話（ディノヒバ）


「お、すげーアイスの数だな！」

テーブルにはコンビニのアイスが山積みになっていた。
日本のアイスは、バラエティに飛んでいる。
パッケージには、ガリガリ君、スーパーカップ、箱に入ったパピコ。

「へぇ、色々あるんだぁ」
「あ！悪ぃ、ボスの分がねぇ」
「へ？」

たまにはホテルのルームサービスのドルチェじゃなくて、
コンビニでもと思って人数分買ってきたら、ヒバリが登場してしまい、
ディーノの分は、ヒバリがＧＥＴしてしまったらしい。

「あ、俺のやろうか」
「ボス！良かったらこれを」

次々に気を利かせた部下たちが、次々と自分のものを譲ろうとするが
ディーノは、苦笑いをして丁重にお断りした。
流石にそこまで子ども染みてないし。

（恭弥が一口ぐらいくれるだろ）

なんて打算して、ヒバリに目で訴えていたら、意地悪く笑われた。
・・・嫌な予感がするぞ。
そして、案の定。

「アナタには、あげないよ」

ふふん。
パクパクと真っ白いバニラをスプーンですくって、これ見よがしに食べている。
・・・むっ

「あ～ボス、俺の食うか？」
「へぇ、すげー色だな」
「ソーダー味らしいぜ？」

夏らしい真っ青な色のガリガリ君（ロマーリオの食べかけ）を渡され
食うか・・・と口を開くと、ヒバリが不機嫌そうに眺めている。
ハイハイ。他のヤツのは、食うなってか。

（可愛いな）

もっと粘ってヒバリに強請らなければ、合格じゃなかったらしい。
天邪鬼なヒバリに、やれやれと思いつつも、顔には出さない。
ディーノは、ロマーリオに口をつける前に返して、

「恭弥～やっぱりお前の食いたいー」
「ふん。あの人の食べれば？」
「いやいや、恭弥のが、良いんだって！」
「・・・・・・・一口だけだよ」

嬉しそうに笑ってスプーンですくってくれたアイスは、
とても甘くて、冷たくて、美味しかった。

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最近

ディノヒバかいてなくて、欲求不満でアイスネタでした。

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