「苺ＤＥキス」



「恭弥の食ってる苺、美味そうだなー」
「んぐ・・・、アナタにあげないよ？」

綺麗なガラス細工に盛られた苺をモグモグと食べてる姿に、
雲雀の可愛さ＋苺へ食欲がそそり、ゴグリと喉を鳴らす。
けれどディーノが手を伸ばすと、ピシャリと叩かれてしまった。


（ったく、恭弥のやつ、容赦ねーな）


ヒリヒリとする手を擦り、ジリジリと隣りに寄って隙を見出す。
雲雀は、苺に夢中なようで、ディーノがにじり寄って来ても関知しない。
（というか、興味がないみたいだ）

「あ・・・！」

モグと半分だけ口元に残っている苺を目がけてディーノがパクンと
残りを口に入れてしまった。
旬な苺は瑞々しく、そして冷えていて美味しかった。

「んまいなー」
「むっ・・・僕の返して」
「甘くて美味しいな」

ニコニコと笑うディーノに、雲雀はまだ皿に乗っている苺よりも
口に頬張られた苺を追いかけて、ディーノの膝に跨った。
そして、ガッチリした肩に手を添わせ、パクンとディーノの唇を齧る。

「って～。もうねぇよ」
「嘘」
「ほら！」

あ～ん！と口を開けたディーノに悔しさが募る。
もちろん、まだ苺は残っている。
だけど至福の時だった苺との対面に水を差されて、腹が立った。

「僕の・・・返せ！」

んぐー！とディーノの口内に舌を挿れこみ、舌を絡める。
少し冷えた舌と僅かに甘酸っぱい味がしてきた。
苺しか頭がない雲雀に、ディーノは目を白黒させていたが、

「ん、ふ・・・ぁん」
「ぁ・・・恭・・・、弥」

ディーノの頭は、別な方向へスイッチを切り返してしまった。
雲雀は苺が目的だったようだが、ディーノの目的はそれなはずはなく
どんどん攻めてくる雲雀に応戦して、舌を絡めてる。


（恭弥ってば、積極的だな）

（も、苺だって言ってるのに、この人は・・・！）


お互い思いは全く異なるが、体が熱くなるのは同じだった。
ディーノは、もっと雲雀を抱き寄せてまん丸頭に片手添わせ固定し
細腰にも、ガッチリと手を回す。

「恭弥ー」
「・・・ぅ・・・ん、なに」
「苺、後で食べね？」
「どして」
「俺、苺よりも恭弥が欲しくなっちまった」
「・・・／／／」

雲雀がパクパクと驚いてる間に、ディーノはベッドへお姫様抱っこし
おやつタイムが、悩ましい時間に切り替わったのは言うまでもない。

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・・・思った以上に長くなりました（照
Ｍヨ様に、差上げますー（笑
よろしかったら、どうぞです☆

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